世界観
クラブ『DearBirth』
一人の収集家(コレクター)が残した宝石がありました。
大切に研磨され保管されていた宝石たちは『愛される』ことによって、他にない輝きを手に入れました。
しかし、収集家も所詮は人の子。寿命には勝てません。
いつしか収集家は宝石たちを管理することができなくなり、宝石たちは輝きを徐々に失っていき廃れていったのです。
それから数十年経った後、廃れ切った宝石たちを見つけ出した者がおりました。
それは収集家の孫である『リブラ』です。 彼は宝石たちを救い上げ、言いました。
「あなたたちの事を祖母から頼まれたんだ。見つけるのが遅くなってごめんなさい。
僕があなたたちが生きるお手伝いをするね」
彼は収集家のギルドに所属し、ずっと祖母の残した宝石たちを探していたのです。
彼は宝石たちに輝く手段を与えました。
それがクラブ『Dear Birth』です。
宝石たちを輝かせるためには人間の『楽しい』や『嬉しい』といったプラスの感情が必要になるようで、
それを叶えるために宝石たちに新たな居場所を与えたのでした。
宝石たち(ジェミナイ)
宝石たちは『ジェミナイ』と呼ばれており、通常の宝石とは違い人間の姿をしています。
しかし、核となる自身の宝石を体のどこかに有しており、それが所謂人間でいう所の『心臓』に当たるものです。
ジェミナイは人間の『正の感情』を力として生きています。
『正の感情』を多く受けたジェミナイはより輝きを増し、研磨されるのです。
逆に『負の感情』を多く受けたり、一定期間『正の感情』を受けなくなると彼らの核は濁っていきます。
濁り切った核は内部から宝石を破壊し、最終的には粉々に砕けてしまうのです。
核が粉々になってしまったジェミナイは力を失い、砂の様に消滅していきます。
この現象の事を『晶華』と言います。
『収集家ギルド』及び『収集家』
ジェミナイたちの支援を行っている組織があります。 それが『収集家ギルド』通称『ギルド』です。
ギルドはジェミナイたちの人間としての生活の援助や基礎知識の教育などを行っています。
ジェミナイは国からも重宝されている存在で、ある程度の補助が確約されています。
国の補助とジェミナイ達を繋ぐ役割を持っているのがギルドなのです。
ギルドの構成員は『収集家』と呼ばれ、主な仕事としてジェミナイ達の保護を行っています。